出水聡さんによる「モテ会話マスタープログラム」をレビューします。
あまりおすすめ出来ない教材でした。
「惚れさせるカラクリが全て分かる!」という触れ込みですが、
この教材の内容だけで惚れさせるのは無理、という内容でした。
「モテ会話マスタープログラム」はおすすめ?
結論から言うと、「モテ会話マスタープログラム」はおすすめ出来ません。
理由としては、教材の一部に致命的な説明不足があるためです。
教材の内容としては、女性との会話術となっています。
小手先のテクニックで女性をだまそうとする内容ではなく、
表情やテンションなど、ノンバーバルコミュニケーションにも重点を置いています。
会話の前提として、あなた自身が「話しやすい人」になる方法が解説されています。
セリフ回しや無理なキャラ付けを押し付ける教材が多い中、
「話を聞く力」ともいえる本質を解説しているのは、好感が持てました。
しかし、教材の一部に致命的な説明不足があります。
誤解したまま実践すると、
「やたらテンションが高くて会話がかみ合わない男」
「ヘラヘラとお世辞を言ってくる薄っぺらい男」
になってしまいます。
良かった点と悪かった点
良かった点
- 全編通して「ノンバーバルコミュニケーション」に力を入れている
- 動画の教材なので、身振り手振りの手本を見れる
- 聞く姿勢の良い例と悪い例を対比して理解できる
ノンバーバルコミュニケーションを重視している
ノンバーバルコミュニケーションとは、会話の際の表情やリアクションなど、
言葉以外でのコミュニケーションの総称です。
人と人との会話は、その大部分が表情や声のトーンで成り立っています。
事実として視覚と聴覚から受け取る情報は会話の93%を占めています。
反対に、言語から受け取る情報はわずか7%にとどまります。
これは「メラビアンの法則」と言って、心理学的に実証されています。
(引用:メラビアンの法則とは? 7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例)
つまり女性に好印象を持ってもらうには、
視覚情報(笑顔、身振り、手振り、背筋が伸びている、目線が合う、うなづいてくれる etc…)
聴覚情報(声の高さ、楽しい時には楽しそうな声、ゆっくりと自信のある話し方 etc…)
この2つで好印象を持たれるよう、訓練するのが良いです。
(恋愛だけでなく、ビジネスや日常生活でも人から好かれるようになります。)
教材では、話を聞く際のリアクションや、テンションについて解説があります。
ノンバーバルコミュニケーションを重視しているのは良い点だと感じました。
(ただ、裏付けとなる「メラビアンの法則」については触れていませんでした…)
動画で身振り手振りが見れる
ノンバーバルコミュニケーションは視覚と聴覚によるものです。
そのため、教科書だけだと伝わらない部分が多々あります。
モテ会話マスタープログラムは動画教材なので、
リアクションの取り方や身振りが視覚的に理解できます。
良い例と悪い例の対比がある
教材の動画は、以下のような流れで進みます。
理論の解説→悪い例→良い例
例えば「話しやすい男になるモテ会話」という内容では、
実践できているパターンと出来ていないパターンのロープレがあります。
悪い例として示されているのは「話しにくい男」です。
自分がそうなっていないか、考えるきっかけになります。
悪かった点
- リアクションの解説がおかしい
- 女性を「ほめる」方法についての解説が薄い
- ずっとサングラスをかけているのでアイコンタクトが分からない
リアクションの解説がおかしい
「話しやすい男になるモテ会話」として、リアクションについての解説があります。
この部分に、さすがにおかしい点がありました。
出水さんは、会話をする際には「オーバーリアクション」が重要と解説しています。
これについては間違っていません。
モテていない男性は、リアクションの薄い方が多いです。
この人話聞いてるのかな?と不安になるので、話が弾まないんです。
ただ、何でもかんでもオーバーリアクションにすれば良いというわけでは無いです。
それはそれで、「何でこの人こんなテンション高いんだ?」と不審がられます。
おかしかったのは、「オーバーリアクションの正しい例」のロープレです。
女性と出水さんが対面で座り、女性の過去の留学経験について話しています。
出水さん(出)「どこ行ったの?韓国?とかですか?」
女性(女)「カナダに…」
出「カナダ?!ちょーすごくないすか遠くない?」
女「結構時間かかったかも」
出「当てていい?飛行機で行きませんでした?」
女「…?行きました」
出「絶対そうだと思ったもん!すげーーー」
分かりますか?
相手がふつうの女性なら、「いやカナダには飛行機で行くだろ」って言われます。
言われなくても、「コイツまともに話聞く気あるのか」と思われるでしょう。
オーバーリアクションは良いと思います。
ただ、会話とかみ合わないオーバーリアクションはやめた方が良いです。
例えばですけど、「そんなに何時間も飛行機乗れるのすごい!自分にはムリ!」とか、
「カナダって日本人少なそうだけど1人で行けるのすげー」とかなら分かるんですよ。
それがなくて、ただ「すげー!」「マジで!?」の連発だと
まともに会話になってないですよね?
「何でそう思ったか」が無いんですよ。
出水さんもちょっとオーバーにはやってますけど、
ロープレの中でのリアクションが、「すげー!」と「マジで!?」しかありません。
これをそのままマネすると、テンションが変で話が通じないヤツになります。
「ほめる」についての解説の薄さ
女性との会話の中で、女性を「ほめる」ことが重要だと解説しています。
それ自体は間違ってないです。
ただし女性を「ほめる」際は、気を付けるべき点があります。
女性に好意を持たれるまで、「容姿」をほめてはいけないんです。
美女ほど周りからチヤホヤされて、
「かわいい」「キレイ」と言われ慣れています。
あなたがそれらのほめ言葉を口にしたとたんに、
「あぁ、コイツもその他大勢の男と同じか」と思われます。
また「ほめる」というのは、親から子、上司から部下など、
本来は目上から目下に行われるのが普通です。
これが反対になると、「お世辞」「おべっか」になります。
関係が浅い状態で、むやみやたらと女性の外見をほめると、
女性はそれを「お世辞」「おべっか」と受け取ります。
「この人は自分に気に入られたくて。こんなことを言ってるんだな」と感じます。
なので、ほめる時は注意が必要なのです。
へたをすると逆効果になることがあります。
教材では、この点の解説がありませんでした。
女性に限らず、人をほめるのは難しいです。
あなたにその気が無くても、相手が「嫌味」だと思うかも知れないし、
「お世辞」「ゴマすり」だと思う可能性もあります。
だからこそ正しいほめ方を知っておくべきなのですが、その解説が無いのは良くないと思います。
サングラス
ノンバーバルコミュニケーションを推す教材の割に、どうしても理解できないポイント。
それは、出水さんがずっとサングラスをかけている点です。
これでは、モテる男のアイコンタクトの取り方が分かりません。
メラビアンの法則に当てはめると、会話の55%は視覚情報です。
もちろん、女性の目を見て話すのもそのうちの1つです。
女性の話に興味があるなら、目が通常より開きます。
笑顔を作るなら、目じりが下がります。
真剣な話をするなら、女性の目をじっと見つめます。
コミュニケーションが上達すると、目だけで言いたいことを伝えることもできます。
「目くばせ」って言葉がありますよね?
それだけ、「目」の使い方は重要です。
例えではなく、本当に「目は口ほどに物を言う」のです。
しかし出水さんは、その肝心の目をサングラスで隠しているのです。
これでは学べるものも学べないです。
余談ですが、出水さんご自身の表情があまり動いてないのも気になりました。
本当に笑っているなら、サングラスの上からでも分かるくらい目じりが下がります。
その辺を隠すためのサングラスなのかな~、と勘ぐってしまいました。
総評:理論そのものは間違っていないが…
総じて、実践のしにくい教材でした。
「オーバーリアクション」も「ほめる」ことも、
やろうと思えば今すぐに出来ると思います。
ただ、猿真似するだけで女性に好かれるかと言えばそうではありません。
逆に変な空気になったり、お世辞みたいになったりします。
大まかでざっくりとした、裏付けのない理論がメインで、
間違ってはいないのだが正しくもない、というのが私の評価です。
この会話教材よりは、
女性が本当に欲しがっているものを会話で与えることに着目した、
こちら↓の教材の方が良いと思います。
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